私はカナダに住んでいるので、外に出れば必然的に英語を使う(自宅ではネットやTVなど日本語環境にどっぷりですが...)。長年住んでいるけれど、いまだに英語で苦労することは多い。もっと若い頃から英語をやっておけばよかったなぁと、後悔先に立たず状態。
日常生活では、読み書きよりも話す&聞くが重要。リスニングは耳がだいぶ慣れたのもあって大きな問題はないけれど、スピーキングはいまだに苦労することがある。やっぱりジャパニーズ・アクセントが抜けきらないのが問題だと思う。他人とコミュニケーションを取る上で発音って大事で、ちょっとした発音ミスが大きな誤解を生むようなこともある。
発音って大事だなぁと、改めて気づかされた事件
先日、私がバスに乗っていた時の話。そこそこ混雑していて座席は全て埋まっている状態で、私も含めて5~6人が吊革につかまって立っていた。そこに杖を突いたご老人が乗車してきて、斜め前に座っていた女性がサッと席を立ってこう言った。
女性「ドゥーユーワナシット?」
外見と英語のアクセントから、女性はおそらく日本人。勘のいい人は既にお分かりかと思うけど、上記の内容を英語に直すと...
「Do you wanna shit?(うんちしたいの?)」となってしまう。
そもそもご年配の方にwannaはカジュアル過ぎてしまうのでもっと丁寧な言葉を使うのが相応しいし、文法的にもおかしいけれど。彼女の半径1mにいた乗客はおそらくギョッとしたことであろう。感覚的に3秒ほどその場の空気が凍ったように思う。
状況的にも「Shit」ではなく「Seat」と言いたかったのは一目瞭然だし、乗客全員が華麗にスルーしてくれて事なきを得たんだけど、実はコレ、日本人に多い発音ミス。
日本人にとって「Sh」の発音自体は難しいものではないと思うんだけど、どうしても日本語のクセで「スィー」と発音すべきところを「シー」と発音してしまうことがある。この辺の発音があいまいだと、上記の様なとんでも発言になってしまうので要注意!
日本人はLとRの発音ができないというのは有名だし、そこを気を付けている人は多いと思うんだけど、意外とShの発音は意識していない人が多い。同様にBとVの発音、GとZの発音など細かい違いまで意識できていない人が多い。
私自身もたまに発音が悪くて聞き返されたりするし、勢いでバーッと話してる時なんかは細かい発音まで意識できていないことが多い。この辺がクリアできないから、いつまでたってもジャパニーズ・アクセントが抜けないんだと思っている。反省。
英語版 早口ことば「Tongue Twister」
英語の発音を良くするには、何はともあれ練習するのが一番!英語にも早口言葉があって、「Sh」「S」の発音が苦手な人の発音練習用にオススメなのがこちら。「シー」じゃなくて「スィー」となる部分に気を付けて~レッツ・トライ!
She sells seashells by the seashore.
The shells she sells are seashells, I'm sure.
For if she sells seashells by the seashore
Then I'm sure she sells seashore shells.
私が日頃よくチェックしているバイリンガールちかさんのこちらのビデオも分かり易くてオススメです☆
英語は短期間で習得できるものではないので、地道な努力が必要。字幕なしで映画を見たり、英字新聞を読んだりと色々努力はしているけれど、なかなか成果が現れないのがツライところ。でも、年単位で比較すると意外と実力は付いていることに気づく。3年前のあの頃はまだ電話対応に苦労していたけど、今なら普通にこなせるなぁ~とかね。
英語のことわざ:「Slow and steady wins the race.」
日本語だと「急がば周れ」とか「ローマは一日にして成らず」と同じ意味ですね。

Tongue Twisters (Little Giant Books)
- 作者: Mike Artell,Joseph Rosenbloom,Dennis Kendrick
- 出版社/メーカー: Sterling Pub Co Inc (J)
- 発売日: 2007/08
- メディア: ペーパーバック
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