アラフォーおひとりさま独女の海外生活

日本では負け組(?!)のアラフォー独身女が、日本を脱出してカナダのバンクーバーで自分の居場所を見つけた。西海岸のんびりライフ、海外から見た日本などを綴ります。英語の勉強方法、海外留学や移住に関する情報共有も。

一向に無くならない人種差別問題

カナダでは、レストランやカフェなどでサービスを受けた際に「チップ」を払う習慣がある。日本には無い習慣なので、観光客は戸惑うことも多いと思う。だいたい代金の10~15%払うのが一般的で、サービスの良し悪しによって増額/減額することができる。最悪のサービスだった場合はチップ無しでもOK。

 

このチップ制度にまつわる話で、「それって人種差別じゃん」という事件が発生した。

www.straight.com

 

 カナダ・ケベックシティー

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ケベックシティーはカナダの東海岸にあるケベック州の州都。ヨーロッパ風の街並みが残り、ユネスコ世界遺産にも登録されてる観光客に人気の都市である。ケベック州というのはカナダの中でもちょっと特殊で、フランス系移民が多く、公用語もフランス語。英語はあまり通じないらしい。カナダから独立しようとする動きもあるほどフランス色が濃い地域。

 

自分たちはフレンチ・カナディアンであることに強い誇りがあるようで、気位が高いのか、実はカナダの中でも人種差別が多い地域だと言われているようです。

 

今回の人種差別事件

西海岸のバンクーバーから、中国系カナダ人である青年がケベックシティーに旅行に行った。彼は見た目はアジア人ではあるが、中国訛りの無い綺麗な英語を話す。彼はカナダで生まれ育ったのでチップ制度については熟知していた。

 

今回の人種差別事件は、旅行先のケベックシティー内にあるレストランで起こった。レストランで食事し、料理にも満足した彼はもちろんチップを支払うつもりだったのだけど、お会計に既に15%のサービス料が加算されていた。そこまでは特に問題ない。だけど彼はある事に気づいたのだ。

 

見た目がアジア系である客の会計にはサービス料が既に加算されていて、白人系の客の会計には加算されていない。どういうことかというと、アジア系の客にチップの拒否権はなく、白人系の客は通常通りにサービスの満足度によってチップを支払う事ができる。会計にサービス料を加算する/しないは、人種に限らず全員に同じにすべきだということで今回問題になったようだ。

 

レストラン側の言い分は、「ケベックには各国から多くの観光客がやってくる。中には日本や中国などチップを払う習慣がない国からの観光客もいるので、そういうアジア系の客に対してあらかじめチップ15%を会計に含めている」のだそう。

 

チップの習慣がない国からの観光客だと「ついうっかり」払い忘れてしまう人もいるのかな。日本人の感覚だと、食事代金+消費税を払って、更にチップを支払うとなると、ものすごく高くついてしまうように感じるし、チップをケチってしまう観光客も多いのかな...と推測できる。レストラン側の言い分も理解できるし、悪気無く(チップ制度を知らない観光客のために親切で)サービス料を事前加算していたようにも思える。でも、見た目(白人か、アジア人か)で判断するのはやっぱり差別だよね。レストラン側はきちんと謝罪したようだけれど。

 

こういう問題って、カナダに限らず、世界各地いろいろなところに根深く残っているんだろうな。さんざん人種差別は良くないと教育されているはずなのに、それでも次から次へと同じ様な問題が起こる。 良かれと思ってやった事が、実は人種差別だったということもあり得る。オリンピック開催で多くの観光客が押し寄せるであろう日本は大丈夫だろうか...と少し心配になった出来事です。