アラフォーおひとりさま独女の海外生活

日本では負け組(?!)のアラフォー独身女が、日本を脱出してカナダのバンクーバーで自分の居場所を見つけた。西海岸のんびりライフ、海外から見た日本などを綴ります。英語の勉強方法、海外留学や移住に関する情報共有も。

バンクーバー市民のエコ意識

私がバンクーバーに来て驚いた事の1つに「エコ意識の高さ」がある。なんでも2020年までに「世界一グリーンな町」になるのが目標なのだそうですよ。今回は私がバンクーバーに来て「エコだなぁ」と感じた取り組みをいくつか挙げてみたいと思う。

 

f:id:kashta:20170815114710j:plain

 

自転車用バイクレーンが充実

街中に自転車用バイクレーンが網羅されているので自転車での移動が安全で快適!渋滞もないし、排気ガスも出ないので自転車通勤する人がとても多い。自転車駐輪用のポールも道路沿いにたくさん設置されている。

 

最近では「mobi(モビ)」という自転車シェアリング・システムが導入された。普通のレンタサイクルだと借りた場所に戻す必要があるけど、このmobiの場合、mobiステーションのある場所ならどこでも乗り捨て自由。1日料金もあるので、観光客がサイクリングや散策に使うこともできる(事前登録が必要)。これによって自転車人口がもっと増えると思われる。

 

カーシェアリングが浸透している

バンクーバーには「car2go」「evo」というカーシェアリング・システムがあって多くの人が利用している。スマートフォンで空車の現在地が分かり、自分の居場所に近い車を予約できる。用が済んだら駐車禁止エリア以外であればどこにでも乗り捨て自由のワンウェイ式でとっても便利!car2goの車種はメルセデスの2人乗りスマート(EV電気自動車)や4人乗りのベンツ、evoはトヨタのプリウス(ハイブリッド)で環境にも配慮している。バンクーバーのcar2goには約10万人の会員がいるのだとか。

www.vancitybuzz.com

 

HOVレーンがある

f:id:kashta:20170815101105j:plain

こんな感じの道路標識をご存じだろうか?HOVレーンといって大きめの幹線道路やハイウェイによく設置されている特別レーン。この例だと、平日の朝6:30~9:30の通勤時間帯は、乗用車に2人以上乗っている場合のみ使うことができる。このレーンは空いていることが多くスイスイ走れるので、同じ方面に行くご近所さん同士で相乗りしたりする。1台の車になるべく多くの人を乗車させることで車の通行量を減らし、渋滞緩和や排気ガスの抑制などの効果がある。

 

公共のバスが電気で走る

バンクーバーに来た観光客がまず「なんだこりゃ?」と思うのが公共バスではないだろうか?屋根から上に2本のポールが伸びていて電線に繋がっている。電気で走るのでエコである。また、バスの前面に自転車ラックが設置されていて自転車を積むことができる。ちなみに、バンクーバーでは電車にも自転車を持ち込むことができるので、車を持っていなくても遠くにサイクリングに行けたりする。

 

リサイクル意識が高い

街中にドネーション(寄付)用の箱が置いてあって、まだ使えるけど不要になった洋服や本などを寄付することができる。海外留学生が帰国時に、スーツケースに入りきらない服などを寄付するという使い道もある。

f:id:kashta:20170815120218j:plain

 

リサイクルショップもたくさんあって、ここでも家庭の不用品を寄付することができる。リサイクルショップでの買い物には消費税が掛からないため、新品を買うよりリサイクル品を求める人も多い。

 

夏のこの時期にはヤードセール(ガレージセール)といって家庭内での不用品などを庭先に並べて安値で売っている光景がよく見られる。ちょっとした掘り出し物なんかもあったりして結構楽しい。単純にモノを捨てるのではなく、まだ使えるものは使いたい人に使ってもらおうという気持ちがエコだなぁと思う。

 

ヤードセールのように大々的にしなくても、例えば使わなくなったタンスや机などを「Free(無料)」と貼り紙をして庭先に出しておけば、欲しい人が勝手に持って行ってくれる。Craigslist(クレイグスリスト)というオンラインのクラシファイド・コミュニティサイトがあって、そこでも不用品の売り買いが盛んに行われている。

 

社会貢献意識が高い

今年5月、バンクーバーをの実業家が地元の病院に$75million(約65億円)を寄付したというニュースがあった。エコとは直接関係ないけれども、北米では富裕層の人が寄付によって社会貢献するというのをよく耳にする。Microsoftのビルゲイツ氏とかFacebook創始者のザッカーバーグ氏とか。

helpstpauls.com

上記の富裕層のようにはいかなくとも、市民レベルでもドネーションはよく行われていて、確定申告の際に寄付金分の税金控除を受けることもできる。

 

日本の富裕層の方々であまり寄付をしたとかいう話は聞かないけど、どうなんでしょう?欧米と比較して何となくお金にガメつい人が多いように感じます。こういう社会貢献意識ってエコ精神にも繋がる部分があると思うんだけど、日本人はもう少し意識改革が必要なんじゃないかな。

 

ゴミを減らす工夫がいたるところにある

カナダのスーパーで売られている野菜や果物はそのまま剥き出しで店頭に並んでいる。量り売りなので必要なものを必要な分だけ買うことができて無駄がないし、不必要な包装もいらない。日本のスーパーだと野菜1個毎にビニール包装されているけれど、あれって本当に必要なのだろうか?

 

レストランでもドギーバッグといって、食べ残した料理を自宅に持ち帰ることができる。日本では衛生上の問題とか、いろいろダメな理由があるようだけど、家に持ち帰って当日や翌日に食べるぐらいなら大丈夫だと思うんですけどね。食べ物を粗末にするよりマシだと思うんだけどな。

 

それから、ペットボトルや缶、瓶などの商品を買う際に「Recycle Deposit(リサイクル・デポジット)」というものが課税される。使用後の空き缶・空き瓶を購入した店舗や所定のリサイクルセンターに持ち込めば、デポジットとして払った分が返還される仕組みで、これもゴミの削減・リサイクルに貢献していると思う。

 

食品ごみリサイクル計画

最近、我が家のごみ集積所に新たなゴミ箱が追加された。その名も「コンポスト用ボックス」。これは、家庭から出る有機ゴミを集めてコンポスト(堆肥)にする取り組み。食品ごみをコンポスト化することで、年間40%(約2万5千トン)のごみの埋め立てを防ぐことができるそう。

 

まとめ

いろいろ思いつく限り列挙してみたけれど、これを聞いて日本の皆さんはどう感じるでしょうか?日本でもゴミの分別やリサイクルなど自治体単位で取り組んでいるし、個人単位でも省エネを意識して生活している人は増えてきていると思う。だけど、いまいち目に見えるような結果・効果が出ていないような...クールビズとか効果出たんでしょうか?

 

私が幼少の頃は、祖父母から物を無駄にするなときつく𠮟られたものですが、最近の日本を見ていると「もったいない精神」もどこかに忘れ去られてしまったように思う。バンクーバー市民の方がよっぽど「もったいない精神」があって物を大事にしてますよ。

 

物質的にはとても豊かな日本。日本社会はその豊かさを享受して消費することに重点を置いていて、環境問題は二の次になっているように思う。海外から日本を見てみると、まだまだ「環境後進国」だなという感じが否めない。個人のエコ意識を改善させる教育や啓蒙活動ももっと必要だと思うし、国家や行政レベルでも抜本的な改革(法整備とか環境対策にかける予算の算出とか)が必要だと思います。